蛇美

私は今日まで生きてきました…

【与太話・リターンズ】『神様への手紙』

今の世知辛い世の中、善良なるものというのは例外なく"社会的弱者"に追いやられたりしますが、その"社会的弱者"というものは果たして善良なのか?
現代世相の闇に迫る、社会派与太話です!なぁ〜ちゃ・・・った。


あるところに、気のいい郵便局員がいました。
彼の仕事は、あて先不明の手紙を処理すること。
ある日、あて先が震えた手書きの文字で「神様へ」とだけ書かれた手紙がきました。
奇妙に思いつつ、彼は封を開けて見ると、ソコには・・・

『神様へ
私は小額の年金で細々と暮らす83歳の未亡人です。
昨日、100ドル入った財布を盗まれてしまいました。これは次の支払いを受け取るまでのわたしの全財産なのです。
それに、次の日曜日はクリスマスで、私は二人の友人を食事に招待しています。
あのお金がなくては、食べ物を買うこともできません。
私には助けてくれる家族もなく、神様におすがりするしかありません。
どうか、お願いです。私を助けてください。
エドナより』

手紙を読んだ郵便局員は、このご婦人をひどく気の毒に思いました。
そして、この手紙を局内の仲間に見せて回りました。
みんなも同情して、ポケットや財布から数ドルづつ寄付してくれ、局を一周したころには96ドルも集まりました。
郵便局員は、そのお金を封筒に入れて、匿名でエドナ婦人に送ってあげました。
エドナが何とか友人たちと暖かい夕食を共にできることを想像しながら、局員みんながが温かい気持ちになっていました。


クリスマスは過ぎ、数日後にエドナ婦人から別の手紙が神様宛に届きました。
手紙の封が開けられると、局内のみんなが手紙の周りへと集まってきました。

『神様へ
何とお礼を言っていいのかわかりません。
あなたの素敵な贈り物のおかげで、友人のためにとてもおいしい料理を作ることができました。本当に楽しく過ごすことができました。
もちろん、友人にもあなたのお恵みことを話して聞かせました。
本当にありがとうございます。

・・・ところで、金額は4ドルほど足りませんでした。
わたしは、きっと郵便局員が盗んだんだと思います。
エドナより』

じゃんじゃん♪


おまけ画像「粋なクリーニング店の張り紙」

『もし、あなたが失業中で、就活のために綺麗なスーツが必要なら・・・、無料でクリーニングいたします』
世の中、まだまだ捨てたものぢゃないとは思うのですけれど・・・

2010年1月14日 ミクシィ日記から

2011年09月29日 14:58