蛇美

私は今日まで生きてきました…

【コピペ】詭弁のガイドライン(2018年版)

 https://anond.hatelabo.jp/20181201124705 

参考にしたサイト:

疑似科学評定用の誤謬一覧で科学哲学入門
〜詭弁のプロパガンダ技術一覧〜レポートテーマ具体例〜
http://lelang.sites-hosting.com/naklang/fallacy.html

ネット論客が用いがちな19の詭弁
http://www.anlyznews.com/2018/07/17.html


◆ストローマン
藁人形論法。
相手の主張を一部分だけ引用したり、極端な形に言い換えたりして、反論しやすいかたちに改変してから論破してみせること。

◆チェリーピッキング
多くのデータの中から、自分にとって都合の良い例だけを取り出してきて、都合の悪い例は無視すること。

◆Whataboutism
そっちこそどうなんだ主義。
自分の行動が批判されたときに、それ自体には反論せず、「お前も同じことをやっているじゃないか」と相手の過ちをあげつらう論法。

◆多重質問
互いの合意が得られていない前提が含まれている質問のこと。

「最近の漫画がつまらないのは出版社のせいだと思うか?」という質問は、
「はい」と答えても
「いいえ」と答えても
「最近の漫画はつまらない」という前提を認めてしまうことになる。
最近の漫画を面白いと思うなら、そもそも前提が間違っているということを指摘しなければならない。


◆偽のジレンマ
実際には他にも選択肢があるにもかかわらず、0か100かの極端な選択肢だけを提示し、相手を回答不能にさせること。

◆スリッピースロープ
滑りやすい坂論法。

いちどでも要求を認めれば、次々と要求を認めなければいけなくなるので、最初の要求を認めてはならない、という詭弁。
たとえば
「いちどでも賃上げ要求に屈せば、どんどん給料は吊り上がって、会社は倒産してしまうだろう」
といったようなもの。

ガリレオ・ギャンビット
迫害を受けたガリレオが結果的に正しかったように、私が批判されているのも私の主張が正しいからだ、といった論法。

ガリレオの代わりにセンメルヴェイスやヴェーゲナーが引用されることも多い。

シャーロック・ホームズの誤謬
複数の仮説のなかで、間違っているという証拠があるものを除外していき、最後に残ったものが(どんなに信じられなくても)真実である、という誤謬。
言い換えると「間違っているという証拠が見つかっていないから真実だ」と言っているに等しい(未知論証)。

◆アド・ノージアム
「ad nauseam」はラテン語で「いやになるほど」という意味。

何度も何度も何度も何度も同じ主張を繰り返すことで、批判者を疲弊させて撤退に追い込み、第三者にはそれが真実であるかのように刷り込む。

◆「嘘も百回繰り返せば真実になる」。
ラブジョイ抗弁

ある主張に反対するために「子供たちのことを考えろ!」というフレーズを用いること。
ここでいう「子供たち」は主張者に都合の良い架空の存在である。
ラブジョイはアニメ「ザ・シンプソンズ」の登場人物。

◆ゴドウィンの法則
インターネットでの議論が長引くほど、ヒトラーナチスを引き合いに出した不適切な比較が行われやすくなる、という法則。

あるいは、ヒトラーナチスと比較した時点でそれを言った側の負けだ、といったルールのこと。
ヒトラーとの不適切な比較は「ヒトラー論証」と呼ばれる詭弁であるが、ゴドウィンの法則自体にも「適切な比較すら封殺する」という批判がある。

◆モット・アンド・ベイリー論法
常識的な主張と過激な主張を使い分け、過激な主張を批判されれば「私が本当に言いたいのは常識的なことだ」と弁解し、常識的な主張の同意を得れば「過激な主張が立証された」と強弁する論法。

本来は「小高い丘(モット)に建てられた天守」と「平地を外壁(ベイリー)で囲った曲輪」で構成された城のことを指す。

◆「真のスコットランド人ではない」論法
No true Scotsman。「本当の○○は××しない」。

スコットランド人はそんなことをしない」という主張に対し、「俺の知り合いのスコットランド人はそれをしていた」と反例を挙げられたとき、「その人が真のスコットランド人ではないからだ」と定義を変更することで反例を排除する。

◆ムービング・ゴールポスト
相手の主張に対して根拠を要求し、それに回答があると、しれっと要求を変形させて「これでは根拠になっていない」と言う。

「醤油ラーメンがいちばん人気があるという根拠はあるのか?」
「ラーメンの人気ランキングはこれだ」
「俺は東京のラーメンについて聞いたんだ、東京に限ったランキングを出せ」
といったもの。

◆ギッシュ・ギャロップ
専門家でさえリアルタイムでは答えられないような細かい質問を次から次へと投げかけて相手を回答不能に陥らせる手法。

草むらに連れ込んで絞め殺す誤謬
ギッシュ・ギャロップを繰り出し、相手がひとつでも答えられなければ「彼はこの問題について無知である、よって議論に参加する資格がない」といった結論に持っていくコンボ。


以下、名前が見つからなかったけどネット上ではよく見かけるやつ。

◆対案を求める論法
「反対をするなら対案を出せ」というもの。

具体的な問題を解決しないといけないときに、出てきた対策に反対ばかりしている人に対しては成り立つが、余計なことを始めようとするときに現状維持を望むのは、それ自体が対案となる。

「TINA(There is no alternative)」と呼ばれることもあるが、TINAは「他に道はない」と言って押しとおすことなので、微妙に違う気がする。

◆これを批判するならあれも批判しろ論法
何かを批判している人に対して、まったく別の領域の類似問題を挙げて、「これも批判しなければダブスタだ」と言うことで、際限なく戦線を拡大していき、相手が対応できなくなることを狙う。

◆Whataboutismの仲間か。
集団内の複数の意見を一人の意見とみなす論法

集団内でも意見が異なることはあるものだが、集団をひとつの人格とみなすことで、異なる意見が存在することを矛盾とみなす。

右翼Aが「天皇を守れ」と言った、
右翼Bが「今の天皇は左翼だから退位させろ」と言った、
それを見て「右翼は天皇を守ると言っていたのに退位させようとしている」と主張する、といったもの。

2018年12月04日 13:30