回復の兆し

晴れた日に、朝からハローワークに籠っているとなんだか気が滅入って来るなぁ。。。

それにしても、広島のハローワークには、どうしてこんなに子連れのお母さんが多いんだろう？

池袋サンシャインにあるハローワークには、入ってすぐのところに託児コーナーがあったけど、全体の子連れのお母さんの割合だけで言ったら広島の方が断然高い！…と思う。
なのに、広島のハローワークには託児施設はない。

にもかかわらず、このガキまじウザい！！なんてことがない。
その子供たちが異様に静かなのだ。
泣いたり、走り回ったり、奇声を上げるガキはここではあんま見かけない。
それは広島で託児施設がない理由の一つなのかもしれないけど…
反ってそれがわたしを余計に滅入らせる…

…以前務めていた板橋区では小児診療がすべて無料で受けられる。
だからなのか、中には蚊に刺されたと言ってガキを受診させにに来るバカ親もいた。
そんなバカ親の子供は例外なく屈託がない。
薬局の中でもお構いなしで大声で奇声を上げながら走り回る。
それでもバカ親はスマホに夢中で見向きもしない…
その時、おばあさんが言った
「子供ってそんなもんだから…」
になぜか納得したんだけどね。
…

いきなり怒号が広島ハローワークのフロアーに響く。
「オイオイオイ！！いつまで待たせるんじゃ！」
６０過ぎのジジイが職員にくってかかってた。
見ればそれなりに身なりはちゃんとしているくせに、苛立ち横柄なその態度はDQNなクレーマーそのものだった。
怒鳴り続けるジジイに周りのわたし達も、対応する職員でさえも態度はあからさまに冷めていた。

まぁ〜、それはある意味よくある光景なんだろうけど、周りにいた子供たちの反応にかなり驚かされた。
そこには結構な人数の幼児がいて、中には赤ちゃんも数人含まれてたんだけどさ、誰一人泣いていないの。

赤ちゃんとかの様子はこちらかは分からなかったけど、隣の３歳ぐらいの女の子はじっと母親の疲れ果てた顔を覗き込んでた。

気が…、滅入るはずだわw

疲弊した母親に子供らしくない子供、
分別もなく自分勝手にキレる老人、
マニュアル通りで淡々と処理する職員、
手元の携帯からは税金使って贅沢してた政治家のニュース、
そして大多数の暗い目をした無関心な無職＜わたし＞達…
今の日本の縮図を、まさかの自撮りで、いきなり目の当たりにした感じだわ。

ついさっきまで結構マジで「死んでもいいかな」なんて思ってたのが、いつの間にか「あのジジイ死んじゃえ」に替わっている自分にほんの少しだけど、久々に笑えた。
命を軽く見てるクズっぷりは相変わらずなんだけど、なんだか此れもある意味回復の兆しに思えたからね。

2016年05月17日 23:57