蛇美

私は今日まで生きてきました…

【ヘルスケア・リターンズ】「風邪薬の選び方」

「風邪薬で、風邪は治りません。」

最近、よく言われることで、1度ならず皆さんも耳にしたことがあると思います。
いわゆる「対処薬」と呼ばれる市販の風邪薬は、その成分で、各症状を抑えているに過ぎないことを言っているわけですが、コレを正しく理解しているヒトは、意外に少ないです。
「速効性のあるヤツ」とか、「一番高くていいもの」とか・・・
そんなあいまいでよくわからない理由で風邪薬を選んでいませんか?
それ以外にも、「治らないのなら飲まない」とか、「風邪薬さえ飲んでおけば大丈夫」とか・・・

間違った使い方をすれば、副作用に悩まされるばかりか、風邪を長引かせたり、更に悪くなることだってあります。
対処薬は、正しく使って症状に適切に対処してこそ、日常生活をより快適に送ったり、早く回復できるというものなのですから・・・

というわけで、今回は市販の風邪薬のことをごくごく簡単にご紹介しようと思います。

まずは風邪の症状として、
1)頭痛、発熱、悪寒、筋肉・関節の痛み、のどの痛み
2)くしゃみ、鼻水、鼻づまり
3)せき、タン
4)下痢・腹痛※
などが挙げられます。

それぞれの症状が単独で起こっている場合は、「総合感冒薬(すべての症状を抑える複合薬)」ではなく、それぞれの症状にあった薬を選んだ方が、いいことが多いです。
1)→消炎・下熱・鎮痛剤 場合によってのどスプレー、トローチを併用
2)→鼻炎薬・点鼻薬
3)→咳止め・去痰薬
4)身体が熱を下げようとしてなる場合もありますし、原因菌・ウィルスが消化器で繁殖して起こる場合もあります。ですから安易に薬で止めることはせず、アイソトニック飲料で充分水分を補給しながら安静にしていることをお勧めします。(実際、総合感冒薬にもこれらの成分は入っていませんし・・・) 

症状が、二つ以上複合的に出ている場合には、総合感冒薬の出番なのですが、最近では症状別に分かれているものがありますので、症状に合わせてこれをお使い頂く方がいいでしょう。


なお、急激に高熱(38度以上)になる場合や、高熱が長く続いたり呼吸が苦しくなったり、耳鳴りや耳の痛みを伴うような高熱になる場合、「インフルエンザ」や「肺炎」、「中耳炎」になっている事もあります。風邪薬を飲んでも症状の改善がみられない場合には、無理せず病院へ行って下さい。

2010年11月25日ミクシ日記から再掲