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【再掲】心理カウンセリング料金に気をつけたい7つの事

※この記事は2016年07月01日に掲載したものを一部手直しています。

自分では解決できそうにないこの苦しい気持ち、
もし親しい友人に相談するのもためらう内容ならば、
プロのカウンセラーを利用するのも
一つの手だとわたしは思います。

普通のカウンセラーには基本守秘義務がありますから、
あなたの悩みを誰にも漏らす事なく聞いてくれます。

カウンセリングは、
行政が行っている「無料相談」から
1時間数千円といった1:1の対面式のカウンセリングまで
サービス様式・形態は多種多様にあります。

あなたの悩みに合わせてカウンセラーを選ぶ事は大切ですが、
心理カウンセリングの実態には諸々の裏事情もあるようです。
今回は、心理カウンセリング料金に気をつけたい7つの事について
こっそりお知らせ致します。


★カウンセラーの資格

実は日本では、心理士、心理カウンセラー、心理療法士といった”職”には国家資格が存在しません。
大学院で高度な専門養成課程を修了して初めて資格を取得できる「臨床心理士」や、
医師が専門的な知識と経験を認められた「精神科専門医」の資格を持たなくても、
民間の専門学校やスクールを受講すれば、誰でも「カウンセラー」を名乗る事が出来るのです。

勿論現在横行している種々の資格には、
それなりの試験はあるでしょうし、
各団体から発行された認定証も存在しますけど、
あくまでもそれらは各々が勝手に作った
民間(なんちゃって)資格が
存外多く存在してるのです。

「信頼できる催眠・心理に関する資格を見極めよう。」
http://mixi.at/a8gUVxx 参照


★心理相談員

行政(または行政から委託された団体等)が行っている「無料相談」。
そこに座っている心理相談員は、厚生労働省認可の特別民間法人中央労働災害防止協会が主催する3日間の「心理相談専門研修(心理相談員養成研修)」を受講するだけでなることができます。
その資格取得には、当然学歴不問、経験不問です。

つまり、格安のカウンセリングの場合、
カウンセラーも格安という事なのかもしれません。
しかし、1〜2万円というあり得ない高額だからといって
カウンセラーのレベルが跳ね上がる訳もなく
こういうものにも注意が必要です。

実際、3日やそこら受講しただけで、
専門家として的確なカウンセリングを
期待する方がかなり無理があります。

無料や格安サービスを利用する場合には
「愚痴を聞いて貰えてラッキー」位に
考えた方が良さそうです。


★勧誘されやすい

心理カウンセラーとして、巧みに相手の弱い部分を聞き出す事は、
ビジネスの観点で考えたら強力なメリットです。

相談に際し、
お手盛りセミナーや
(聞いたこともない)サプリメント
(見るからに怪しい)グッズなどを
勧められた事はありませんか?

業者からは、
相談者が「絶好のカモ」
に見えているかも知れません。

全てがそうだとは言いませんが、
物品や付加サービスを勧めてくる心理カウンセリングには、
気をつけた方が無難です。
期せずしていきなりそのような状況に追い込まれても、
その場での即答は避け、
一旦保留するぐらいの用心は必要です!

「催眠はこうして宣伝される」
http://mixi.at/abjVjNK 参照


★解決できない

料金が格安のカウンセリンングの場合、
1回でも多く来て欲しいのが業者側の本音でしょう。
逆に、あなたが簡単に解決してしまったら
まったく商売になりません。

一般論やキャッチ―なキーワードで相談者の心をつかみ
さらに気づかなかった不安要素まで引き出して
余計に不安を煽り追い詰める事は、
ちょっとカウンセリングテクニックを勉強した人間にとって
朝飯前の行為なのです。

どんな悩みでも、解決できるのは結局あなた自身です。

カウンセリングを受けるにあたって
ある程度吐き出したら、
あとは解決出来るように
自分で努力する必要があることを
十分覚悟しておきましょう。


★カウンセラーの種類

日本にいくつカウンセラーの資格があるかご存知ですか?
ざっくりとご紹介してみましょう。

*大学・大学院・公的機関等による資格:6種類
*学会認定の民間資格:21種類
民間法人・団体認定の民間資格:85種類以上
*資格名と類似したもの・混同されやすいもの:7種類

これ以外でも、専門学校やカルチャースクールを受講しただけで貰える「なんちゃってカウンセラー資格」まで加えるとその実数は捉えられません。
目の前のカウンセラーが一体どこのどんな資格を持って
どのくらい経験を積んで開業しているのか、
確認することはとても重要です。
それで、簡単に態度が変わったりするような人間に
自分を預けられるのか冷静に考えるべきです。

★心理カウンセラーとクリニック

「クリニック」「カウンセリングセンター」という名称を聞くと、医師免許を持つ医師が相談に乗ってくれると思いがちです。

しかし、日本学術会議から指定を受けていない団体や、民間のスクール団体、または各発行団体と提携した資格スクールなどで、セミナーや通信教育・在宅教育などの資格講座を受けただけの人が「クリニック」を開業するケースも多々見られます。

診療所、医院、病院には医師が管理者、または常駐しなければなりませんが、
「クリニック」という言葉はあいまいに使われる事も多いので注意が必要です。

※医師や公的なカウンセラーには、相談内容など相談者の個人情報に関する守秘義務が法的に課せられていますが、一般の民間資格で行っているところでは法的に十分担保されているとは言えません。
個人情報の取り扱いに関しても、
別途「契約」する(同意書の場合も有)必要があります。
こういうことがちゃんとしていないところは要注意です!

これは私見ですが、
カウンセラーが一人で、事務員もなく行っているところの多くは
このような基本的な点がおざなりになってるケースが多いので、
事前確認をしておく必要があります。

★カウンセリング料金

病院の心療内科といった病院ではなく、民間のカウンセラーのカウンセリング料金は、およそ50分で5000〜10000円前後(保険適用なし)が一般的です。

ネットで格安、または割高な料金も見かけますが、
平均するとこれ位が相場の様です。
ただ1回で済むとはかぎりませんから、
ある程度の出費は覚悟しておいた方が良いでしょう。

状況を深刻に受け止めている場合、
とかく専門家を頼り
全てを委ねたい衝動にかられますが、
こと「心」の問題の解決には、
特に自身の主体性が強く求められます。

金銭面だけでなく
方針、期間等についても
疑問を残さないよう
積極的にアプローチする姿勢は大切ですし
そういう疑問や不安に対し
明快に応えてくれるかどうかも
カウンセラーを判断する基準となるでしょう。

「怪しい催眠療法家の見分け方」
http://mixi.at/abjXD8n 参照


いかがですか?
素人が心理カウンセラーに相談する場合、
その人が経験豊富な腕の良い専門家か、
数ヶ月勉強しただけのなんちゃってカウンセラーかを
判断が難しいかもしれません。

病院の心療内科なら、
臨床心理士か精神科専門医のはずですから、
まず安心できます。

しかし、たとえ専門家でも人間同士ですから相性もあります。
専門家でも、パソコンの画面ばかりにらんで
話を聞いてくれない事もあるでしょう。
逆に無資格者でも、真剣にあなたの悩みと向き合ってくれ、
気持ちが救われる事もあるはずです。

カウンセリングを受ける時は、
ちゃんとした専門知識・経験を持って
適切な料金であること以上に、
まず自分の話を真摯に聞いてくれ、
問題解決にあたって寄り添ってくれる
相性の良いカウンセラーを
的確に選ぶ事は大切です。


まとめ

心理カウンセリング料金に気を付けたい7つの事

・カウンセラーの資格
・心理相談員
・勧誘されやすい
・解決できない
・カウンセラーの種類
・心理カウンセラーとクリニック
・カウンセリング料金

2019年09月07日 19:58