蛇美

私は今日まで生きてきました…

「何故それを言う?!」 KYな言動を繰り返す面倒臭いわたし!

 

 

一頃、KYという言葉がもてはやされたことがあった。
KY…
空気が読めず、その場に不適切な言動を連発してしまう残念な人たち。
もはや、言葉のKYは「死語」となりつつあるが、
どっこい、そういうめんどくさい人間は現代日本に今日も元気に生息している。
そう、その一人がこのわたしだ。




わたしのKYの歴史は古い。
ようやく言の葉を口にできるようになった2歳そこらの頃、
法事かんなんかで親戚中が集まった時のこと、
可愛い(当時)わたしに話題が集中し、
みんなの前で祖母がわたしを抱っこしてくれた瞬間・・・

・・・おくちくちゃい!(>_<)

わたしのKY発言デビューは鮮烈だったそうだ。
その刹那、親族はドン引き!
言われた祖母の今にも泣きそうな笑顔がとても切なかった…
母の日記にはその時の悲惨な状況が細かく記録されている。

その後、何の矯正もなされないまま
すくすくと成長し現在に至る訳だが、
今なおSNSとかでわたしにKYなコメントを入れられ
苦い思いをしている人たちも存外多いように漏れ聞こえてくる。
・・・そう、これを読んでいるそこの「あなた」のように。


この空気を読めないKYというのをよくよく調べてみると
どうやら「セルフモニタリング」能力というのが、常人に比べかなり低いらしい。
セルフモニタリング能力というのは、平たく言えば自分を客観的に監視する能力のこと。
この能力が病的に低いと「アスペルガー」と呼ばれるコミュ障に近い状態になる。
逆に高すぎても自意識過剰になったり、一部は「ナルシシスト」になったりするという。
何とも面倒臭い能力ではある。

このセルフモニタリング能力の低い人は、
どんなに周りから浮きが上がっていてもその自覚はなく、
周りから注意されても改善することはなかなか難しいようだ。
実際、わたしも心ある知人から注意を何度もされているが…
KYな言動が減るような気配は…今のところまだない。


そんなわたしも、実は高校から大学にかけての数年間だけは普通に生活することができていた。
それは生まれて初めてできた親友によるところが大きい。
その友人はわたしの言動に対し、ことあるごとに、
「あんな時は、そんなこと言っちゃダメだよ。もう言わないって約束して!」
とか笑顔でよく言っていた。
つまりは、強制的な約束付きのダメ出しをわたしに課すのが生きがいのような人だった。
同時に「ユーモア」に替えて表現する技術ををわたしに授けてくれたのが、その友人であった。

その友人のおかげで、穏やかな学生生活をわたしは過ごすことが出来た。
親の言うことさえ聞かない唯我独尊なわたしが、何故友人の言うことを素直に聞いていたのか不思議に思うこともあったが、今にして思えば、初めてできた親友との約束がわたしにとってホントにうれしくてとても大切なもののように思えたからかもしれない。

優しくて優しくて…大天使のような友人は、その後まもなく本当に天に昇ってしまった。
わたしと言えば、また気のいい悪魔のささやきに任せてKYな言動を繰り返すようになってしまった。
今のわたしを見たら、友人はきっと意地悪そうな笑顔を浮かべて生き甲斐に勤しむに違いない。



とまぁ〜、何はともあれ、
わたしのKYな言動にイラつくことがあったら…
ハッキリ「こういうことは言わない(しない)で!」と言って下さい!!
わたし自身可及的速やかに前向きに善処致したいと存じます。

それもめんどくさいようなら完全無視して下さい!
もともとシツコイ性格なので暫くの間は続くと思いますが、
本人もいずれは自覚してフェードアウトしていくことが期待されます。

中途半端にかかわってしまうと…
わたしのKYな言動があなたと追い回すことになるので
くれぐれもご注意くださいませ。