蛇美

私は今日まで生きてきました…

【寝物語】イソップ童話「旅人と神様」

一人の旅人が、長い旅を終え故郷に戻ってきました。
しかし、あまりに疲れていた旅人は、村に入った途端気が緩んでしまい、家に辿り着く前に、村の入り口近くにある井戸端に倒れ込んで、そのままグッスリ寝込んでしまいました。
元々寝相の悪さは自分でも充分自覚している旅人でしたが、相当に長旅の疲れが出たのか、それとも久々の故郷ですっかり安心してしまったのか、今にも井戸に落ちそうなのに夢見心地のままそれに全く気付かずにいました。

そして、ついに旅人が井戸に落ちそうになったその瞬間・・・、
突然神様が現れ、旅人を起こし上げ、旅人を一喝しました。
「おい、お前!もう少しで井戸に落ちるとこではないか!!」

旅人は神様に大変感謝しました。orz≡ ←秘儀スライディング土下座!
そして、どうして自分を助けて下さったのかを恐る恐る神様に尋ねたのでした。

「フン! もしお前があのまま井戸に落ちていれば、お前は自分の不注意を棚に上げて、『せっかく故郷に辿り着いたのに・・・、神様はなんて無慈悲なんだ』とわたしを怨んでいたであろう。」



まぁ〜、このお話って「神様はいつでもお前を見ているぞ!」と西洋の『罪の文化』醸成に一役かっていたのでしょうが・・・、今の日本のを見ると別のものも見えてきたりします。

目先の政党交付金目当てにあたふたと泥舟から逃げ出すねずみ議員。
想定外の大災害なんだから仕方ないじゃないと開き直り、料金値上げと追加支援を繰り返し要求する性悪企業のお偉いさん達。
「公僕」を共産主義社会並みの特権階級と勘違いしている最高学府出身のエリートの皆様。
そして、それらに不平・不満ばかり言ってる、わ・た・し。

あぁ〜、ニンゲンとは、なんと浅はかで罪深い生き物なのでしょう。
今はアイドル並に世間の評判を気にする「神様」が、この日本にまだいらっしゃることを祈らずにはいられません。

2011年12月28日 16:07