蛇美

私は今日まで生きてきました…

【寝物語】「イソップって、一体?!」

このシリーズ、「寝物語」の中核をなしているのは、イソップ物語です。
それは、小さい時から本を読むのが苦手で、今でも本をほとんど読むことないわたしが、面白いと思って読むことができた数少ない本の一つであることが理由だったりするのです。
では、なぜ本が苦手なわたしが面白いと思えたか?

それは、次のような特徴が全編を通してあるからだとわたしは思っています。
☆登場人物が、覚えにくい固有名詞ではなく、馴染み深い一般名詞(旅人とか、神様とか、ライオンとか・・・)で語られている。(わたしは人の名前を覚えるのが苦手です!)
☆話が、単純で短い。(ご存知の通り、わたし自身話がくどくて嫌われてます!)
☆読んだ後、なんか賢くなったような、お得感がある。(ついヒトに自慢したくなる高ビーなわたしには、とっても重要!)

こんな物語を次から次と紡ぎ出せる「イソップ」って、一体どんなヒトなんだろう???
ってことで、ちょこっとネットをくぐってみて・・・・ビックリ!!



この、池袋北口あたりで怪しいチラシかなんかを配っていそうな小汚いオッサンこそが、”イソップ"ことアイソーポスさんです。
そして、彼は古代ギリシア時代のヒトで、奴隷であったらしい。。。

イロイロ調べてみると、「黒人であった」とか、「アジア人であった」とか、「不具であった」とか諸説入り混じって、まさに伝説的な人物であったようです。

ただ、『語りに長けており、奴隷から解放されたという。その後は寓話の語り手として各地を巡ることになる。しかし、それを妬まれデルポイの市民に殺されたとされる。』という点で共通しており、どうやら実在の人物であるらしい。


・・・そーだったんだ。

いい意味でも、悪い意味でも、はるかにわたしの想像を超えてしまうこの結果で、わたしはますますイソップ童話がとっても深いもののように思えて好きになったのでした。
そして、哲学者でも、政治家でもない、ただの奴隷の彼が、今日でも十分通用する示唆に富むお話をなぜ当時作ることができたのか?という興味がますます湧いてくるのでした。

2012年01月05日 16:44