蛇美

私は今日まで生きてきました…

【寝物語】「秘密の金魚」

これは、アニメ「攻殻機動隊 S.A.C. 1st GiG」の中で語られた短いお話です。
いなくなった犬を探してる少女が自身と重ねて語るそのお話は・・・、なぜか心の奥深くに残ってしまう。。。


秘密の金魚って言うお話知ってる?
私とおんなじくらいの女の子が主人公の物語で、自分の金魚をどうしても他人に見せたがらない女の子のお話で…。
その子がなんで他人に金魚を見せたがらないかっていうと、自分のお小遣いで買ったからだっていうの。
・・・それでね、周りの大人は、『なんて困った子なんだろう』
って心配するんだけど、本当はその金魚はもうとっくに死んじゃってて、そのことを回りの大人に気づかれまいとして女の子は金魚を誰にも見せなかったの。

「ふーん…、よくわからないなぁだって金魚は死んじゃったんでしょ?だったらまたお小遣いとかで新しくすればいいのに。」

だめよそんなの!死んじゃった金魚はもう帰ってこないんですもん。
女の子は金魚が死んだことで自分が悲しむだろうって大人達に思われたくなかったのよ。
・・・だって自分はもう十分悲しんだもん。



キット、周りの大人は皆心優しくて、この少女を大切に思っているのだろう。
だから、少女も・・・
わたしは基本、こういう話に弱い。
このシーンにしても、アニメではほんの2〜3分の短いシーンなんだけど・・・
最後の「・・・だって自分はもう十分悲しんだもん。」で、涙パァーン!!

ただ、現実はそんな甘いものではないのかもしれません。
少女が東電や経済産業省の官僚で、死んだ金魚が原発の安全性だったりしたら・・・

。。。まったく、洒落にならないハナシに変わってしまいますから。

2012年05月04日 12:11