【与太話】「最期の一言」
病室であるオトコの命が尽きようとしていた・・・。
オトコは、息も絶え絶えに妻に語りかけるのだった。
オトコは、息も絶え絶えに妻に語りかけるのだった。
「オレはどうしてもお前に言っておきたいことが・・・ある。」
「あら、何よ?!改まって。」
「オレが会社をクビになった時・・・、お前はこうしてオレの傍にいた。」
えぇ、えぇ・・・
妻は声にならない返事をしながら頷いた。
「オレが破産宣告を受けて、すべてを失った時も、お前はオレの傍にいた。」
妻はもう、流れる涙をぬぐおうともせず、オトコの手を握った。
「そして、今、重病になったオレの手を握っているのも、やっぱりお前だ。
・・・オレがつらくて、苦しい時に、お前は必ずオレの傍に・・・」
「そして、今、重病になったオレの手を握っているのも、やっぱりお前だ。
・・・オレがつらくて、苦しい時に、お前は必ずオレの傍に・・・」
「あなたー!もう、何も言わないで」
妻はオトコの手を握ったまま、泣き崩れてしまった。
妻はオトコの手を握ったまま、泣き崩れてしまった。
オトコはそれでも、最期の力を振り絞って妻に語るのだった
「いや、コレだけは言わせてくれ。
・・・お前は、本当に・・・、疫病神だな。」
・・・お前は、本当に・・・、疫病神だな。」
2012年11月19日 21:16