蛇美

私は今日まで生きてきました…

【与太話】「もういくつ寝ると・・・クリスマス♪」

奥さまの名前はサマンサ。
そして、だんな様の名前はダーリン。
ごく普通の二人は、ごく普通の恋をし、ごく普通の結婚をしました。
ごく普通の二人はとても、とても貧乏でした。
それでも、二人はとても愛し合っていました。

もうすぐ、初めてのクリスマス。
ダーリンは、愛しのサマンサがずっと欲しがっていた高価な櫛をプレゼントしようと思いました。

でも、貧乏なダーリンにそんなお金はありません。
ダーリンは、祖父と父から受け継いで大切にしている金の懐中時計を売って、高価な櫛を手に入れました。


クリスマス・イブ。
ダーリンは大切な櫛を手に家に帰りました。
するとサマンサが・・・

「遅いじゃないか、この豚野郎!
ホラ、お前が大切にしている懐中時計の金の鎖だよ。ホレホレ♪
何?!髪が?!って、気分転換に切ったのさ。
ホレ、いつものように四つん這いになっておねだりしてみな!
この変態野郎が・・・」

・・・そう、ただひとつ違っていたのは…
奥さまは女王様だったのです!