蛇美

私は今日まで生きてきました…

【ダイエット】友人・ブタゴリラの憂鬱

「テーヘンだ、テェ〜へンだぁ〜!!」

困った時にしか連絡してこない"友人"からの電話で起こされた。
いつも書いていることだが、わたしには友人がほとんどいない。
わたしが頼ることはあっても、このわたしに助けを求めてくる人など・・・、
この世にほんの数人しか存在しない。
・・・絶滅危惧種
保護しなければと頭ではわかっている。

「電話じゃアレだから、とにかく出て来なよ。」

記録的に寒い雨で濡れる池袋で、
このわたしに出て来いと容赦なく呼び出しをかけて来る。
ハッキリ言って、わたしはコイツが苦手だ!
が、逆らえない事情がわたしにはあったりもする。

「・・・だから、もうすぐ5月じゃない!? ちゃんと聞いてんの。」
1年ぶりの再会の挨拶もそこそこに、友人はその「テーヘン」なことをぶちまけ続けた。
つまり、彼女には冬に間にすっかり仲良くなった脂肪君がいた。
二人は愛の蜜月を重ね、もう離れ離れになれないくらいの関係になっていた。
ところが、春になり、友人はあるワンピースに恋をしてしまった。
新しい恋にすっかり夢中になった友人は5月にも一緒になりたいなんて野望を抱いてしまった。
「わたしたち、もう別れましょ」
未練も断ち切り脂肪に別れを告げたのが1ヶ月前。
脂肪の中でも気のいい奴は渋々出て行ってくれたが、肝心の腕や背中の脂肪は今でも居座り続けているらしい。

見ると・・・、ラーメンに入れたら旨そうなくらいすっかりヤサグレた背脂が、
「あんだょ〜、文句あんのかょ〜」的にわたしを挑発している。

「そんなこと、わたしに言われもねぇ。」
なんと答えていいのか戸惑うわたしに向かって、友人はさらに続ける。
「普段はサ、あんたのび太みたいだけど、こういうの得意じゃない。
コロ助みたいに色々考えてくれんじゃん。」

おぃぃぃぃっ!! ソレ漫画違う!!
のび太が来たら普通ドラえもんでしょ!
てか、考えてるのコロ助でもねーし、アレ!
第一、そんなドロドロとした三角関係のもつれ話、良い子のみんなは知りたかねーし。
などと突っ込めるはずもなく、ますます口を閉ざすわたしにトドメとばかりに問いかける友人が、ブタゴリラに見えてくる。


「そう言えば、最近焼肉食べてる?! フフフ」

うううぅ、やっぱりわたしはこいつが嫌いだ!!・・・キャラが被り過ぎている!
観念したわたしは、ブタゴリラに腕と肩甲骨周りにしがみつく脂肪との別れ方をない知恵を絞って伝授したのであった。


と言うわけで、今回ご紹介するのはその名も「大体2週間も真面目にやったら、腕と肩甲骨周りがスッキリするダイエット法」です。
(毎度のことながら、前フリが長くてすまん!ここまで何人の人が読んでるんだろう?)


◆方法は簡単! ただ腕を大きく振って歩くだけ!
まぁ〜、背筋を伸ばして、お腹を凹まして、少し歩幅を広げて、吐く息を吸う息の倍の時間をかけしっかり吐ききる・・・なんてことをするとより効果的なんだけどね
ただし、腕の振り方に少しコツがあるわけでして。
・親指は必ず<常に>外側に向けるべし!(手のひらが正面を向く感じね)
※手は開いていても握っていてもいいです。
・腕は、前に振るより、できるだけ目いっぱい後ろに振るべし!
この2つは絶対守って歩くこと!!
ちなみに、腕を内側にひねりながら後ろに大きく振って歩くと、大胸筋が鍛えられバストが大幅アップしますぜぃ♪


うっそ?! マジこんなんでぇ〜?!
皆さんそう思うに違いありませんが、ブタゴリラも同じ台詞を吐きました
そう思うんだったら、マジでやってミソ!
50mも歩けば、普通の人なら腕つりますから・・・ホントに。
まぁ〜、歩く時にコレを意識し続ければ・・・、確実に効果は出ます!


「コレ嘘だったらさ、この前、焼肉で立て替えたあんたの分、
壱萬五千円!きっちり返してもらうかんね」
ブタゴリラは不敵な笑みで捨て台詞を残し、ブヒブヒと去って行った。
どこまで行っても小さくならないブタゴリラの背中を見送りながら・・・、
『あぁ、神様。今年のサマージャンボ宝くじは当たらなくていいです。
・・・だから、ブタゴリラからわたしとの焼肉の記憶をお消し下さい!』
わたしは真剣に神に祈っているのでした。

2013年04月21日